日本人と麻布
麻布は、すでに古墳時代から、大麻(ヘンプ)、苧麻(ラミー)が人の手によって栽培されていました。
そして明治に入る頃まで日本人の衣服の中心的な布でした。
明治から日本で生産されるようになった麻布が亜麻(リネン)です。
麻布<大麻>
クワ科の一年草、昔から神の宿る植物として神社や、上棟式などの神事に麻が使われていますが、これが大麻です。
浴衣地などの麻の葉柄がありますが、これは春から夏に急成長する麻の生命力にあやかりたいという願いも込められていたようです。
麻布<苧麻>
イラクサ科の多年草で根が残り毎年生えてきます。
江戸時代には、小千谷縮、越後上布など、高級夏物衣料として人気がありました。今でも上質なラミーは麻布の代表です。
全国の山間へ分け入ると野生の苧麻が見られます。
麻布<亜麻>
フラックスというアマ科の一年草で明治の始め「北海道に向く農作物は」といって、ヨーロッパから種が取り寄せられ栽培されました。ピーク時には輸出されるほど生産されていました。
衣料用としてはリネンが一番向いていると思われます。





